使いやすい、愛犬のシッター引き継ぎメモの作り方。
愛犬の引き継ぎメモは、3つの問いを軸にまとめます。「次に何をするか」「この子の普段の様子はどうか」「変化があったら誰に連絡するか」です。下の記入式シートを使い、出発前にシッターと一緒に手順を試してください。
背景より、必要な行動を先に。
米国動物病院協会(AAHA)は、愛犬のプロフィール、毎日の生活リズム、用品の保管場所、緊急連絡先を伝えることを勧めています。シッターが使う順に、まず連絡先、次に1日の予定、その後にケアと家の使い方を並べます。参考となる記録は日課の中に混ぜず、メインのシートの後ろにまとめてください。
コピーして使える、引き継ぎチェックリスト。
以下の項目を文書やノートにコピーしてください。括弧内をすべて記入し、当てはまらない項目には「該当なし」と書きます。シートに日付を入れ、保存したデータか印刷したものをシッターに渡してください。入室用の暗証番号は、動物病院へ持参する可能性のあるシートには書かず、別の非公開メッセージで伝えます。
愛犬の情報・日程・連絡先
- 愛犬:[名前、年齢、見分けるための特徴、最近の写真の保存場所]
- 預ける期間:[初回訪問または到着日時]から[最終訪問または出発日時]まで。更新日:[日付]
- 飼い主:[名前、電話番号、滞在先の時間帯、電波が届かない見込みの時間]
- 近隣の代理連絡先:[名前、電話番号、合意済みの対応可能時間と役割]
- かかりつけの動物病院:[病院名、電話番号、住所、診療時間]
- 救急動物病院:[病院名、電話番号、住所、診療時間とその確認日]
- 記録:[健康状態の要約、ワクチン接種記録、マイクロチップ情報、該当する場合は保険情報の保管場所]
- 普段の報告:[希望する連絡方法、時間、報告してほしい内容]
普段の生活・合意済みのルール
- 食事:[時間、フードの正確な名称、単位を含む普段の量、計量道具、準備方法、食べる場所]
- 水:[器の場所、確認と補充のタイミング]
- おやつ:[与えてよいものと上限]。避ける食べ物:[一覧]
- トイレ:[普段の時間、場所、愛犬が示す合図]
- 散歩:[時間、普段の所要時間、慣れたルート、使う道具、合意済みの制限]
- 休息と就寝:[普段の寝場所、落ち着いて休むまでの流れ]
- 留守番:[合意済みの上限時間、慣れた環境の整え方、訪問が遅れる場合の代替対応]
- 普段の様子:[いつもの食欲、水の飲み方、便、元気さ、動き方]
- 行動と接し方:[反応のきっかけ、脱走のリスク、あれば咬んだ経験、避けるべき扱い方、慣れた合図]
- 守るルール:[人との挨拶、ほかの犬、来客、リードを外すこと、立ち入り禁止の部屋に関する決まり]
確認済みのケア・処方薬の指示
日課のメモと獣医師の指示は分けておきます。現在の処方ラベルと書面の指示を用意し、内容に食い違いがあれば出発前に動物病院へ確認してください。米国食品医薬品局(FDA)は、投与方法、保管方法、副作用、投与を忘れた場合や薬を吐いた場合の対応を確認するよう勧めています。対応は薬によって異なるため、シッターが自己判断で対処しないようにします。
- 把握している病気とアレルギー:[飼い主が確認した情報]
- 現在のケア上の制限:[獣医師の書面の指示があれば添付]
- 処方薬の指示:[薬ごとの現在の処方ラベルと獣医師の指示の保管場所]
- 預けている間に予定されているケア:[現在の書面の指示に記載された実施時間]
- 薬と用品:[保管場所、必要な道具]
- 実演:[シッターに実際に見せた作業、日付、未解決の疑問]
- 予定どおり投与できない場合:[投与忘れ、拒否、吐き出し、嘔吐についての獣医師の指示の保管場所、相談先の動物病院の電話番号]
- 実施記録:[日付、予定していた作業、実際の完了時刻、担当者のイニシャル、問題の有無と内容]
出入り・用品・移動手段
用品の保管場所をシッターに見せ、普段の方法で入れない場合の入室手段も試してください。アメリカンケネルクラブ(AKC)は、暗証番号式の鍵を使っている場合も、出入りの手順と予備の鍵を渡すよう勧めています。車での移動が必要になる可能性があれば、愛犬のキャリーを固定する方法や車用の安全器具の使い方を見せてください。米国動物虐待防止協会(ASPCA)は、車で移動する際にペットの体を安全に固定するよう勧めています。
- 入室:[使うドア、鍵の受け渡し、非公開で共有した防犯装置の操作手順の送信先]
- 予備の入室手段:[鍵を持つ人と電話番号]。入室確認日:[日付]
- ドアとゲート:[愛犬を移動させる前に閉める、または掛け金をかける場所]
- 用品:[フード、計量道具、器、リード、ハーネス、排泄物用の袋、掃除用品の場所]
- 家に関する取り決め:[許可する来客、訪問予定の作業員、カメラ、関係する家のルール]
- 移動手段:[運転を頼める人、車、安全器具の保管場所、代わりに運転できる人]
- シッターが継続できない場合:[引き受けることを確認済みの代わりの担当者と連絡先]
- 家の安全を保てなくなった場合:[合意済みの安全な移動先と近隣の連絡先]
変化があったときの対応を確認。
以下の対応方針を、シッターと近隣の代理連絡先の人と一緒に確認してください。持病がある場合は、どのような変化で連絡が必要かを獣医師に聞き、書面の指示を添付します。出発前に、ほかの人が愛犬を連れていく場合に必要な診療への同意や支払いの手続きを動物病院へ確認してください。このシートだけで治療を承認したことになるとは考えず、確認できた取り決めを記録します。
- 日課について疑問があり、愛犬は普段どおりの場合:シートを確認し、足りない情報は飼い主か合意済みの代理連絡先に尋ねます。例として、いつもの散歩ルートが通行止めになった場合です。
- 新たな体調の心配や判断に迷うことがある場合:かかりつけの動物病院に電話して指示を仰ぎ、連絡がつかない場合は救急動物病院に相談します。飼い主にも連絡しますが、獣医師への相談は飼い主の返信を待たずに行います。
- 緊急の兆候がある場合:呼吸困難、倒れる、呼びかけなどに反応しない、大きなけが、大量の出血がある場合は、飼い主の返信を待たず、最寄りの救急動物病院へ向かいます。可能であれば事前に電話してください。これらは例であり、すべての緊急の兆候を挙げたものではありません。
- 中毒や薬の取り違えが疑われる場合:症状が出るのを待たず、獣医師、救急動物病院、または動物の中毒相談窓口に電話します。米国では、ASPCA動物中毒管理センターの電話番号は888-426-4435です。相談料がかかる場合があります。家庭での自己流の対処ではなく、専門家の指示に従ってください。
- 愛犬に合わせた獣医師の指示:[文書の保管場所と動物病院の連絡先]
- 飼い主と連絡がつかない場合:[代理連絡先と合意済みの役割]
- 診療への同意と支払いの取り決め:[動物病院に確認した内容、確認相手、確認日時]
- 飼い主の確認:[名前と日付]。シッターの確認:[名前と日付]。代理連絡先の了承:[日付]
- 観察メモ:[時刻、起きたこと、頻度、普段と違う点、連絡した相手]
出発前に、シートを使って練習。
- シートだけを使って、次の食事の指示と正しい計量道具をシッターに見つけてもらいます。
- 入室、ゲートの開閉、普段の散歩道具の使い方を一緒に確認します。口頭の説明がまだ必要な手順は書き足してください。
- 該当する場合は、現在の処方薬の指示をどこで確認し、終えた作業をどこに記録するかを尋ねます。
- 「飼い主と連絡がつかず、愛犬の体調が心配なときは誰に電話しますか」「暗証番号式の鍵が使えないときは、どうやって入りますか」という2つの場面を想定して確認します。
- 「スコップ1杯」「あとで」「必要なら連絡」といった曖昧な表現は、具体的な量、時刻、連絡先、または合意済みの次の行動に置き換えます。
出発時には、最後に済ませた食事、トイレ、予定されていたケアを時刻とともに記録します。帰宅時も、世話を引き継ぐ前に同じ記録を一緒に確認してください。手順書は日付を入れた1つの版にまとめ、変更があればシッターに直接伝えます。
お世話を引き継ぐための記入シート
記事の説明と合わせてご利用ください。わかっていることを記入し、不明な点は推測せず質問として残してください。
このページは記入内容を当社のサーバーに送信・保存しません。ページを更新したり離れたりすると、記入内容が失われることがあります。閉じる前にPDFに保存するか印刷してください。
このシートは情報を整理するためのもので、医療上の判断はできません。愛犬の体調が悪い場合や心配なことがある場合は、記入を待たずに獣医師に相談してください。
出典
- AAHA: Preparing for the Unexpected: Essential Pet Sitter Instructions
- FDA: Medications for Your Pet ... Questions for Your Vet
- American Kennel Club: How to Prep Your House for a Pet Sitter
- ASPCA: Travel Safety Tips
- Cornell University College of Veterinary Medicine: Emergency and Critical Care
- Cornell University College of Veterinary Medicine: Recognizing and responding to canine respiratory distress
- FDA: Who Do You Call if You Have a Pet Emergency?